Guitar Pop Restaurant Vol.37 -Day 1-
遅くなりましたが先日12月10日、16日、17日にわたって開催されたGPR37の感想を書いてゆこうと思います。せっかく全通できたのでね! 整理番号A-1だったので!
年末の締めくくりがこんなにもすてきなイベントでほんとうによかったです。渋谷HOMEはステージと客席が近くてどうもドキドキしてしまうのですが、それが独特のアットホーム感を出していて心地よいのでした。
umbrella march
半年くらい前、Sound cloudでデモを聴いてからずっと気になっていたバンドです。主催のなかむらさんのツイートでたまたま知ったんですよね、ほんとうによい出会いでした。
かわいらしい曲調に加えて適度なアンニュイさがあり、甘ったるくならず後味は爽やか!という印象です。癖はなく落ち着きのあるさっぱりした声で、あえて例えるなら初期のセラニポージみたいな。ちょっと違うかな。なにはともあれCDずっとほしかったので買えてよかったです。
やわらかいウィスパーボイスはライブでも健在でした。ハコの規模にもよるかと思いますが、意外と生演奏でやさしく歌おうとするとただ声が小さいだけになってしまったりして、環境を把握していないとむずかしいんですよね……ほんとに……
とてもギターポップ然としているので、フレンチとかスウェディッシュ系のポップスが好きな人は絶対に聴いて損はないと思います! イチオシ!
4×4=16
どんなユニットかという前情報をほとんど入れずに臨むなどしたらいきなり日本語ラップが飛び出て驚きました。楽しそうなステージは今でも色濃く記憶に残っています。ラップといってもオレンジレンジみたいなオラオラ系というよりも、岡崎体育的なゆったりと心地よい高揚感の上ってくるタイプのほうです。
はじまりがそんな感じだったのでそのノリがずっとつづくのかと思いきや、急にギターポップサウンドが登場します。いい意味でしっちゃかめっちゃかな時間でした。エレピの音がよかったので機材とかきちんと目を光らせて見ておけばよかったなと思っています。詳しくないですけど。
ちなみにゲストボーカルの深澤さんの歌は深澤さんが後述するPOLLYANNAのボーカルだったときに一度だけ聴いたことがあるのですが、相変わらずかわいらしくて素敵でした。ステージに咲く花の如く。
辻林美穂
つばしさんをはじめて知ったのは秋のTWEEDEESワンマンのOAをされていたときですね。そのときはピアノ弾き語り一本でしっとりポップに歌っていらしたのですが(余談ですがそのときのnegicco「愛は光」のカバーがめちゃくちゃよかったのを記憶しています)、今回はバンド演奏ということでまた違う雰囲気が楽しめました。
かわいらしい歌声がそのときからとても印象的で、今回も曲も胸元もとてもたわわな感じで魅力いっぱいでした。ご本人もお茶目な感じでいいですよね。お茶目な感じで。まさにワンダーランド。
つばしさんの歌声には曲調に似合ったふわりとした響きがあって、特に高音へと上がるときの余計な力をすべて抜いたような感じが個人的にとても好きです。またいつかステージを見られる機会があればいいな。
POLLYANNA
ステージを見るのは三回目です。先月のPOPS Fesでのパフォーマンスがほんとうに心に刺さり、勢いで2ndアルバムを買って急にファンになりました。今みんなに聴かせて回りたいバンド上位に食い込んでいます。Apple musicにないのが残念……
CymbalsやTWEEDEESはじめ沖井サウンドが好きな人は絶対に好きだと思います。イメージとしてはCymbalsの音の感じにTWEEDEESの華やかさがあって、でも真似ってふうには感じないんですよね。でも絶対に意識してるフレーズにニヤリとしたりというのはあって、有り体に言ってしまえば最高です。正直なところ垂涎ものですよ。
ボーカルの伶菜さんの声も伸びやかで聴きやすく、そしてステージにあがるときの衣装もかわいらしくてついつい注目してしまいます。ほんとうは今すぐみなさんにも聴いてほしいところなのですが、残念ながら今の体制になってからのYoutubeやSound cloudなどの参考音源がないので、ライブに行くかアルバムを買うかしてわたしと一緒にニヤニヤしてください、ほんとうに、ほんとうに!
※追記(2017/01/07)
音源が普通に(それどころか旧体制よりたくさん)あるという声を受信したので確認したところ……
普通にありました!!!!!!!
勉強不足でしたね。先人の知恵に感謝するとともに自らも精進します。
あと各方面へのお詫びの意味でも宣伝しておきますが、先述した2ndアルバム、どうやら通販再開するみたいですよ! これは買いだな~!
→https://pollyannago.thebase.in
小林しの
思わぬ機材トラブルから始まったステージでしたが、リカバリー後の対応もきちんとしていらして、全然トラブルを感じさせない物腰やわらかでほんわかする空間でした。
しのさんのキュートなお声で歌われるのは明るいポップな曲だけでなく、すこしダークなような曲もあって、ですがそれもなんだかぴったりで……わたしは海馬が脆弱なので一度や二度ではメロディを覚えることができないのですが、終わってからの余韻でしばらくメロディが抜けないこともありました。
バンド全体の雰囲気もなんだか和気あいあいとした感じで楽しそうでした。演者が楽しそうなステージはいつだって見ていても楽しいですよね~!
先述のトラブルの関係でセトリからカットされてしまった曲があるようなのが残念でならないのですが、それもまたほかの機会に聴けたらなと思います。
初日から飛ばしてくるので大丈夫か!?という感じでしたが二日目も三日目もすさまじかったのでそこは大丈夫なのでした。
DJ陣もなかむらさんは音ゲー曲を混ぜつつキュート全開なポップスを中心に、モリノさんは爽やかおしゃれな曲を中心に、それぞれの個性が出ていて会場全体が盛り上がっていたように感じました。à la modeが流れたとき周りのひとが一斉にキメで同じようなノリ方をしていたのがおもしろかったです。かくいうわたしもその一人ですが。
近いうちになんとか二日目の感想も仕上げたいと思います、余力があれば……!